Macの操作の備忘録。Quick Timeの画面収録サイズを固定する方法についてです。
Qucik Time Playerを使ってPhotoshopの操作を動画キャプチャーしたいと思いました。Qucik Timeは画面の動画キャプチャーだけでなく、ドラッグした任意の範囲で画面収録ができるのがお気に入りです。
しかし、ここで問題となるのがアスペクト比(画面の縦横比率)です。ドラッグして適当に決めた画面収録データは、その都度ドラッグして範囲を決めるので画面サイズがバラバラになってしまいます。理想は全て同じアスペクト比でキャプチャーしたい所ですね。
今回は、画面サイズを固定する方法を調べてみました。
目次
追記:OSX10.11以降には対応していません
当記事で紹介している方法は、OSX10.11 EI Captian以降の最新OSではできない方法となりました。理由はRubyCocoaが最新OSに対応しておらず、インストールできないためです。
代替案:後からクロップ
私が行っている代替の方法になりますが、Photoshop CCでキャプチャー動画を読み込み、切り抜きツールでクロップしています。
また、Photoshopではアクションやドロップレットを使えば、クロップ後の書き出しまで自動化も恐らく可能になります。
クロップは、OSXに標準インストールされているiMovieでもできる方法のようです。アナログな方法になってしまいますが、PhotoshopやiMovieを使って、後から動画をトリミングする方法もぜひご検討ください。
アスペクト比を固定するには?
参考にさせて頂いたのが後半でご紹介する記事です。
まとめると、Apple Scriptを使ってQuick Timeの録画サイズを自動選択させます。Apple Scriptからは、アスペクト比や記録範囲をピクセル単位で固定できるようです。導入までの流れが複雑だったので、流れをまとめてみると、以下のようになります。
Quick Timeで画面収録サイズを固定する流れ
- Ruby 2.0をインストール
- Ruby Cocoa(Yosemite用)をdmgファイルからインストール
- Apple Scriptにコードを記述
- Qucik Timeを起動し新規画面収録を選択
- Apple Scriptを実行
- Qucik Timeの画面収録の● 録画ボタンを押す
- Apple Scriptで指定した範囲が記録範囲として自動選択される
必要となる環境
- Ruby 2.0
- Ruby Cocoa (Ruby 2.0が必須)
- Apple Script (Ruby Cocoaが必須)
必要となる環境についてですが、Qucik Timeを操作するApple ScriptはRuby Cocoaを使います。Ruby CocoaをインストールするにはRuby 2.0が必要なので、これらを予め用意します。Rubyはrvmからインストールしてみました。
Apple Scriptの記述内容
あとはApple Scriptにザリガニが見ていた…。さんで紹介されているザリガニ先輩のコードを、そのまま使わせていただきます。その後、収録したい画面の範囲を指定するメソッドを以下のように追記します。
qt_screan_sizefixed.scpt1 2 3 4 5
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delay 5 left_drag([x座標の始点], [y座標の始点] , [x座標の終点], [y座標の終点])
|
4つの座標で、キャプチャーしたい範囲を指定します。記録したい範囲を調べるにはComand+Shift+4 でスクリーンショットする機能を使って、座標を調べます。本来はここで画像キャプチャーする所ですが、クリックなどでキャプチャーをキャンセルします。
Youtubeの推奨しているサイズは以下の通り、アスペクト比が16:9です。あとはこの推奨サイズを参考にしながら、画面収録するサイズを決めていきます。
形式 | サイズ(px) |
2160p | 3840 x 2160 |
1440p | 2560 x 1440 |
1080p | 1920 x 1080 |
720p | 1280 x 720 |
480p | 854 x 480 |
360p | 640 x 360 |
240p | 426 x 240 |
ということで、うまくキャプチャーできました!